築50年以上の家で増える屋根トラブルとは?
2026/06/19
築50年以上になると、建物は様々な部位が傷んできます。
屋根も例外ではありません。屋根は大きく分けると、
・化粧スレート
・金属屋根
・瓦屋根
の3つに分類できますが、築50年以上の場合、いずれの屋根でも本格的な屋根リフォームを検討すべきです。
築50年以上の家で増える屋根トラブルと修理方法について解説します。
築50年以上の家でよくある屋根トラブルとは?

築50年以上になると、屋根が傷み、様々なトラブルが生じるようになります。
主なトラブルは次のとおりです。
・雨漏り
・屋根材のズレ、浮き、ひび割れ
・強風で屋根材が飛ぶ
・屋根材の穴あき
・動物の被害
一つ一つ確認しましょう。
✅雨漏り
築50年以上になると屋根の様々な部位が傷むため、雨漏りが生じやすくなります。
部分的に雨漏りを修理するだけでは、雨漏りが止まらないことも多く、屋根の全面的な葺き替え工事を検討すべきことになります。
✅屋根材のズレ、浮き、ひび割れ
築50年以上になると屋根材の傷みが目立つようになります。
屋根材のズレ、浮き、ひび割れが生じやすくなり、ひどい場合は屋根材が抜け落ちていることもあります。
その結果、雨漏りがひどくなることもあります。
✅強風で屋根材が飛ぶ
築50年以上になると屋根材を留めている釘の固定力が弱まります。
雨漏りが発生している場合は、下地の野地板が劣化していて抜けやすくなっていることもあります。
特に、棟板金と呼ばれる部位は、下地の貫板が腐食していて釘が抜けやすくなっていることが多いです。
釘が浮いた状態だと、少し風が吹いただけでも棟板金がカタカタと動きますし、台風などの強風被害を受けた時は、一気に剥がれるといった被害が生じることがあります。
✅屋根材の穴あき
金属屋根の場合、築50年以上になると錆が目立つようになります。錆が進行するとやがて穴が空いてしまい、これもやはり雨漏りの原因となってしまいます。
✅動物の被害
屋根材に傷みが生じて、ズレ、浮き、穴あきなどが生じると、そこからネズミや鳥などの小動物が侵入しやすくなります。
屋根裏にネズミが入って住みかにしたり、鳥が屋根の隙間を利用して巣を作ってしまうことがあります。
築50年以上の家で屋根トラブルが生じる原因とは?

築50年以上の家で屋根トラブルが生じるのは、屋根の様々な部位が傷んでしまうためです。
では、どのような部位が傷むのか見ていきましょう。
屋根材本体の寿命が過ぎている
築50年以上で一度も屋根材を葺き替えしていない場合は、どのような屋根材でも寿命が来ている可能性があります。
それぞれの屋根材の寿命と劣化症状を紹介します。
化粧スレート
化粧スレートは、現在の住宅で最も使われている屋根材です。比較的廉価で施工しやすいことから普及していますが、その分、耐用年数は短めです。
耐久性の低い化粧スレートの場合、耐用年数は15年〜25年程度しかありません。
耐久性の高い物でも、30年〜40年程度が限度です。
つまり、築50年以上になり、一度も屋根の葺き替えをしていないのであれば、既に、化粧スレート本体の寿命が来ているということです。
そのため、化粧スレート本体がひび割れたり、欠けが生じたり、既に剥離が生じている可能性があります。
金属屋根
金属屋根は、主にガルバリウム鋼板の屋根材とトタンの屋根材の2種類があります。
ガルバリウム鋼板の屋根材については、耐用年数は30年〜40年程度と比較的長めです。
一方、トタンの屋根材は、20年〜30年程度と短めです。
いずれの屋根材でも、50年以上葺き替えしていなければ、錆が進行していて、錆による穴が開いている可能性もあります。
瓦屋根
瓦屋根は、一般的な釉薬瓦であれば、耐用年数が50年以上あることから、築50年経っていても、まだ問題ないことも多いです。
ただ、表面に苔が生えたり、よく見るとひび割れが発生していることもあります。
このような場合は、そろそろ、葺き替えを検討すべき時期に来ていると言えます。
また、棟瓦の漆喰部分が剥離していて、そこから雨水が浸入していることもあります。
この場合、漆喰の詰め直し工事や、棟瓦の取り直し工事が必要になります。
✔棟板金が剥がれやすくなっている
化粧スレートと金属屋根の場合、屋根の棟部分には、棟板金が用いられています。
ガルバリウム鋼板などの錆に強い金属が用いられているため、錆びさせなければ長持ちします。
ただ、50年以上メンテナンスを行っていない場合は、既に錆が発生していることもありますし、棟板金を留めている釘が抜けたりして、剥がれやすくなっていることが多いです。
この場合、台風などの強風時に一気に剥がれるといったトラブルが発生しやすくなります。
✔ルーフィング(防水シート)の寿命が過ぎている
ルーフィング(防水シート)とは、屋根材の下に敷かれているもので、屋根材の隙間から浸入した雨水を最終的に止める役割を担っています。
ルーフィングの寿命も、それほど長いわけではなく、廉価のものだと耐用年数が10年程度しかないものもあります。
一般的には、20年〜30年程度も経てば、既に寿命が来ていることが多いです。
この場合、屋根材が新しくても、屋根材の隙間から浸入した雨水を止めることができず、雨漏りにつながってしまうことがあります。
✔野地板に傷みが生じる
野地板とは、屋根の下地板のことです。
下地板は、構造用合板とバラ板のいずれかが使われていることが多いです。
今の新築では、構造用合板が使われることが多いですが、築50年以上の建物の場合は、バラ板と言い、すのこのような細長い板材が使われています。
バラ板は、通気性が良いことから、耐用年数は長めですが、それでも築50年以上になると、歪みが生じたり、劣化によって、屋根に上がった時に踏み抜いてしまうような状態になっていることもあります。
また、雨漏りが既に生じている場合は、野地板が腐食していることもあります
いずれにしても、築50年以上の場合は野地板自体の交換が必要と考えるべきでしょう。
✔小屋組みの傷み
小屋組みとは屋根の骨組みのことです。
小屋組みは屋根の荷重を支える重要な役割を果たしているので、この部分が腐食したり、劣化していると、屋根自体の崩落につながりかねません。
小屋組みは、比較的強度が高いですが、築50年以上になると雨漏りの被害を受けて、腐食していることもあります。
この場合は、野地板の交換だけでなく、小屋組みを作り直すことも検討すべきです。
築50年以上の家で行うべきではない屋根工事とは?
築50年以上の家の場合、中途半端にお金をかけても、お金をどぶに捨てるような形になってしまい、意味がありません。
築50年以上の家で行うべきではない屋根工事を紹介します。
部分的な雨漏り補修
雨漏りしている場合は、雨漏り補修という部分的な工事で対処したいと考える方も多いと思います。
ただ、雨漏りする根本的な原因は、ルーフィング(防水シート)の劣化にあることがほとんどです。
部分的に雨漏りを補修したとしても、屋根材だけでは止められない雨水が浸入してしまえば、結局雨漏りは解消しません。
塗装工事
化粧スレートは、セメントと繊維材を固めて成形した物なので、それ自体は、防水性がありません。防水性を維持するためには定期的な塗装工事が必要です。
金属屋根の場合も錆を防ぐために塗装が必要になります。
もっとも、化粧スレートと金属屋根のどちらも、築50年以上になると本体自体が劣化していて、塗装だけで対処できないこともあります。
このような場合は、塗装工事ではなく、屋根材自体の葺き替えを検討すべきです。
屋根カバー工法
屋根カバー工法は、既存の屋根材の上に新しい屋根材を被せる工法です。
既存の屋根の撤去が必要なく、工事費用が低額であることから屋根のリフォーム工事では検討されやすい工法です。
ただ、屋根カバー工法は、屋根の下地が強固でなければ採用すべきではありません。
すでに雨漏りが発生している場合は、下地が傷んでいる可能性も高く、カバーする屋根材を固定する力が十分ではなく、台風などの強風被害で剥がれてしまうリスクがあります。
築50年以上の家で行うべき屋根工事とは?
築50年以上の家で屋根工事を行う場合は、部分的な雨漏り補修や塗装工事といった延命措置ではなく、本格的な屋根のリフォーム工事を検討すべきです。
瓦屋根の葺き直し工事
瓦屋根の場合は、古い瓦を再利用する形で、葺き直し工事を行うことができます。
瓦の傷みがひどい場合は、傷んだ瓦だけ交換することも可能です。
葺き直し工事を行う際は、ルーフィングも交換し、下地の状態によっては、野地板の交換や小屋組みの工事も行います。
屋根材の葺き替え工事
瓦屋根以外の屋根材の場合は、屋根材を再利用することはできません。
屋根材を完全に新しくする葺き替え工事を検討することになります。
葺き替え工事の場合も、屋根材やルーフィングの交換だけでなく、野地板、小屋組みも新しくすることができます。
まとめ
築50年以上の家で増える屋根トラブルと修理方法について紹介しました。
屋根の傷みが激しくなり、雨漏りが頻発するようになると、建物の価値自体が下落してしまいます。
そうなる前に、一度、屋根の本格的な修理工事を検討してください。
Re,ルーフは、京都市右京区を中心に活躍する屋根工事職人直営店です。京都市や亀岡市などを中心に京都府全域で屋根工事や雨漏り修理工事を承っています。
築50年以上の家の屋根修理も承っていますので、お気軽にご相談ください。
お客様の大切なお家を守る手伝いをさせていただきます。





