ベランダ・谷樋からの雨漏りが増える理由とは

ベランダ・谷樋からの雨漏りが増える理由とは

2026/05/19

建物には、雨漏り原因箇所となる部位はいくつか存在しますが、中でも多いのが、ベランダと谷樋(谷板金)です。今回は、ベランダと谷樋(谷板金)が雨漏りの原因になる理由と、修理方法について解説します。

ベランダが雨漏り原因になるケースとは?

ベランダは、雨漏り原因になる箇所が複数存在しています。
ざっと上げると次のような箇所です。

・ベランダの床
・排水口
・笠木
・腰壁や外壁
・掃き出し窓

一つ一つ確認しましょう。

✅ベランダの床

ベランダの床は、構造用合板などの板材の上に防水層が形成されているのが一般的です。
木造住宅の場合は、FRP防水が用いられていることが多いです。
FRP防水の場合は、ポリエステル樹脂にガラス繊維を混ぜ合わせることにより、形成されています。
その上にトップコートという塗装が施されています。
強度が高く耐久性があり、継ぎ目がないことから耐水性で優れていますが、メンテナンスフリーというわけではありません。

トップコートは、5年程度で劣化するため、その都度、塗装する必要があります。
FRP防水本体については、耐用年数が15年から20年程度なので、この程度の期間が経過したら、防水工事のやり直しが必要です。

FRP防水は、経年劣化によりひび割れが生じやすくなります。
細かいひび割れは、トップコートの劣化に過ぎないので、トップコートを塗り直せば解消します。
しかし、深いひび割れの場合は、FRP防水層にも亀裂が生じている可能性があります。
この場合、雨水がベランダの床下にまで浸透してしまい、雨漏りにつながってしまいます。

✅排水口

ベランダの排水口はゴミが集まりやすいため、定期的に掃除していないと、簡単に詰まってしまいます。
排水口から雨水が流れないと、ダムのように水が溜まってしまい、それが雨漏りの原因になることもありますし、ベランダの床の劣化も早まります。
また、ベランダの排水口とベランダの床の取り合い部分が劣化してしまうとその隙間から雨水が浸透してしまい、雨漏りの原点になります。

ベランダの排水口は定期的に掃除するとともに、劣化が確認されたら早めに補修工事を行うことが大切です。

✅笠木

笠木とは、ベランダの腰壁の上部に被されている板金のことです。
笠木本体は、アルミやガルバリウム鋼板のような金属板なので錆びて穴が開くなどしない限り雨漏りの原因にはなりません。
ただ、笠木は、一枚の板金で形成されているわけではなく、継ぎ目があります。
経年結果により、笠木が歪んでくると、この継ぎ目部分から雨水が浸透して雨漏りにつながってしまうことがあります。

✅腰壁や外壁

腰壁や外壁も雨漏りの原因になりやすい箇所です。
外壁材の種類によりますが、腰壁や外壁は、ひび割れが生じやすいです。
特にモルタル外壁や窯業系サイディングの場合は、構造クラックといい、目立つひび割れが生じやすいです。
このひび割れ部分に雨水がかかると、内部に浸入してしまい、雨漏りの原因になってしまいます。
また、外壁材の境目には、シーリング(コーキング)というゴム状の物質が充填されていますが、これも経年劣化によって、ひび割れしたり、剥がれてしまうことがあります。
シーリングは耐用年数がそれほど長くないため、10年程度を目安に打ち替え(打ち直し)工事が必要になります。

✅掃き出し窓

掃き出し窓も雨漏り原因になりやすい部位です。
特に、サッシ周りやサッシと外壁の境目は、雨漏り原因になりやすい部位です。
サッシ周りには水切りといい、雨水がサッシ枠を介して外壁の内部に雨水が浸入しないような仕掛けが施されています。
しかし、これが劣化してうまく機能しなくなると、雨水が外壁の内部に浸入しやすくなり、雨漏り原因になってしまうことがあります。
また、サッシと外壁の境目には、シーリング(コーキング)が充填されていますが、これも劣化すると雨水が浸入しやすくなり、雨漏り原因になってしまいます。

谷樋(谷板金)が雨漏り原因になるケースとは?

 

谷樋(谷板金)は屋根の中で最も雨水が集中する箇所です。そのため、谷樋が劣化していると雨漏りにつながりやすくなります。
どのような症状があると雨漏りにつながるのか確認しましょう。

✅谷樋にゴミが詰まっている場合

谷樋は屋根の左右の面から雨水が集まるだけでなくゴミも集まりやすい場所です。
枯れ葉や泥、ひどい場合は鳥の巣が集まってしまい、それによって、雨水の流れがせき止められてしまうことがあります。
この場合、せき止められた雨水は、谷樋の左右から屋根材の内部に浸透してしまいます。
屋根材の下には、ルーフィング(防水シート)があるため、直ちに雨漏りするわけではありませんが、これも劣化していると、雨水の浸透を防げずに室内での雨漏りにつながってしまうわけです。

✅谷樋が錆びて穴が空いている場合

谷樋は、金属の板でできています。錆に強いガルバリウム鋼板や銅板が使われることが多いですが、全く錆びないわけではありません。
谷樋は屋根材の下に設置されているため、錆びているかどうか気づきにくいことがあります。
そのため、知らぬ間に錆が進行してしまい、穴が空いてしまうことがあります。
その穴から、雨水が浸入すると、雨漏りの原因になってしまうわけです。

✅谷樋が歪んで隙間が生じている場合

谷樋は、一枚の金属板で作られているとは限りません。
谷樋の部分が長い場合は、複数の金属板を重ね合わせる形で作られていることがあります。
この場合、歳月が経つにつれて、谷樋全体が歪んでしまい、継ぎ目の部分に隙間が生じてしまうことがあります。
隙間が生じてしまうと、雨水が浸入しやすくなりますし、雨漏りの原因になります。

ベランダが原因の雨漏りを防ぐには?

ベランダから雨漏りすることを防ぐには、雨漏りの初期症状の段階で対処することが大切です。
ベランダの場合、日々、点検していれば、異常に気づくと思います。
少しでも怪しいと思ったら早めに修理工事を依頼してください。
主なチェックポイントを紹介します。

✅ベランダの床

ベランダの床は、ひび割れが生じていないかどうかを重点的に調べましょう。
細かいひび割れの場合は、トップコートの劣化なので、塗装するだけで対処できます。
しかし、深く大きなひび割れが生じている場合は、防水層も割れている可能性があります。
この場合は、塗装だけでなく、防水工事自体をやり直す必要があります。

✅排水口

排水口は詰まらせないことがポイントです。定期的に掃除して、ゴミを取り除いて、雨水がスムーズに流れる状態を保ちましょう。
掃除の際は、排水口付近を観察し、ひび割れや隙間が生じていないか確認してください。
異常が確認できる場合は、早めに修理工事を依頼しましょう。

✅笠木

笠木は、歪みが生じていないか確認するとともに、特に、継ぎ目部分に隙間が生じていないか注意して点検してください。
隙間がある場合は、雨水が浸入してしまうので、早めに補修工事を行いましょう。

✅腰壁や外壁

腰壁や外壁はひび割れの有無を中心に確認しましょう。
ヘアークラックといい、髪の毛ほどの細さのひび割れであれば、塗装工事により目立たなくすることができます。
それに対して、構造クラックのような、はっきりとした隙間が見えるほどのひび割れの場合は、雨水が浸透してしまうので、シーリング工事などにより、ひび割れを塞ぐ必要があります。

✅掃き出し窓

掃き出し窓は、サッシの枠に歪みが生じていないか確認しましょう。
また、窓枠と外壁の隙間に充填されているシーリング(コーキング)が劣化していないかよく観察しましょう。
シーリングの劣化が確認できる場合は、ベランダだけでなく、建物全体のシーリングが劣化している可能性が高いので、全面的な打ち替え(打ち直し)工事を検討してください。

谷樋(谷板金)からの雨漏りを防ぐには?

谷樋(谷板金)からの雨漏りを防ぐには、定期的に谷樋の状態を確認することがポイントです。
なお、谷樋のメンテナンスを行うには、屋根に上らなければならないため、慣れていない方には危険です。
無理せずに、屋根工事業者に依頼してください。

✅谷樋(谷板金)のゴミを取り除く

谷樋にゴミが詰まってしまうと、雨漏り原因になってしまうので、定期的にゴミを取り除きましょう。
谷樋のメンテナンスの際は、あわせて、雨樋のメンテナンスも行うと、より効果的です。

✅谷樋(谷板金)の塗装工事

谷樋は金属板なので、錆びてしまうことがあります。
これを防ぐには、定期的に塗装することがポイントです。
もっとも穴が空いてしまってからでは、塗装するだけでは対応できないので、谷樋の交換工事が必要になります。

✅谷樋(谷板金)の交換工事

谷樋の劣化状態がひどい場合は、交換工事を検討しましょう。
ただし、屋根材によっては、谷樋だけの交換が難しいこともあります。
瓦屋根の場合は、谷樋の周囲の瓦だけを剥がして、谷樋の交換工事を行うこともできます。
一方、化粧スレートや金属屋根の場合は、屋根材を部分的に剥がすことはできないことが多いです。
この場合は、谷樋の交換のために、屋根全体を剥がして工事し直さなければならないこともあります。

谷樋の交換工事は意外にコストがかかってしまうことも多いので、穴が空くなどの致命的な不具合が生じてしまう前にメンテナンスを行うことが大切です。

まとめ

ベランダと谷樋(谷板金)が雨漏りの原因になりやすい理由と対処方法について解説しました。
ベランダは日頃から確認し、異常があったら修理を依頼してください。谷樋(谷板金)は、屋根に上がらないとメンテナンスが難しいため、点検も含めて、屋根工事業者にご相談ください。

Re,ルーフは、京都市右京区を中心に活躍する屋根工事職人直営店です。京都市や亀岡市などを中心に京都府全域で屋根工事や雨漏り修理工事を承っています。
本格的な屋根工事以外にも、雨漏りの修理だけお願いしたいというご要望も喜んでお引き受けしています。

雨漏りでお困りのことがあるならお気軽にご相談ください。ご相談いただければすぐに対応いたします。