瓦屋根はリサイクルできる?撤去後の瓦はどうなる?

瓦屋根はリサイクルできる?撤去後の瓦はどうなる?

2026/08/27

瓦屋根の葺き替え工事を行う場合、撤去した瓦は産業廃棄物としてリサイクルされるのが一般的です。
ただ、瓦は寿命が長く、まだ使える状態のものも少なくありません。
こうした場合は、様々な形での再利用も可能です。
この記事では、瓦を再利用する方法を紹介すると共に、瓦を再利用した場合のメリット、デメリットについて紹介します。

瓦屋根の瓦は再利用できる?

瓦屋根に使われている瓦が、伝統的な陶器瓦の場合、屋根のリフォームに際してその瓦の再利用ができます。
瓦は寿命が50年以上あるため、例えば、新築時から30年でルーフィング(防水シート)や野地板の交換のために剥がした場合でも、まだまだ使える状態を保っています。
これを捨ててしまうのはもったいないので、いったん剥がして保管し、下地の工事が終わったら、再度葺き直すこともできます。
これを瓦屋根の葺き直し工事と言います。

瓦を再利用したくない場合は?

瓦屋根の葺き直し工事を行った場合、ルーフィング(防水シート)など、屋根の下地については、新調されますが、屋根の外観は基本的に変わりません。
瓦の場合、塗装は不可能なので、屋根の色を変えようがありません。
漆喰だけは真新しくなるので、その辺りだけ、屋根をリフォームしたという雰囲気を味わえるでしょう。

ただ、瓦は寿命が長いとはいえ、半永久的ではありません。50年から60年前後が目安になるので、新築から30年目で瓦屋根の葺き直し工事を行った場合は既に、瓦の寿命が半分ほど過ぎていることになります。

せっかく屋根工事を行うのだから、屋根材自体も一新したいと考える方もいらっしゃると思います。
その考えは間違っていませんし、むしろ、合理的なケースも多いです。
実際、瓦屋根の葺き直し工事の費用と、屋根材を新しくする葺き替え工事の費用を比較すると、大差がないため、それなら、葺き替え工事を選ぼうとする方も多いです。
また、瓦屋根は、耐震面では不利なので、葺き替え工事を機に金属屋根に変更することで、建物の耐震性を向上させることも可能です。

▷瓦屋根工事の「葺き直し」とは?メリットとデメリットについて

撤去後の瓦はどうするのか?

瓦屋根の葺き替え工事を行った場合、撤去後の瓦はどうなるのでしょうか?
基本的には、産業廃棄物として引き取られて、処分されることになります。そのためには、処分費用と運搬費が必要ですが、これらのコストは、施主様が負担することになります。

産業廃棄物として引き取られた瓦はそのままで利用されることはなく、粉砕されて、壁の外装材、コンクリート、道路を作るための路盤材などとしてリサイクルされます。

しかし、まだ使える状態の瓦を何かに再利用できないものかとお考えの方もいらっしゃると思います。
そのような場合、どのような形で利用すればよいのでしょうか。
いくつかの活用方法を紹介します。

瓦チップにする

自宅の瓦屋根の葺き替え工事により発生した、大量の瓦の再利用方法として注目されているのが、瓦チップ化することです。
例えば、自宅の庭の雑草が生い茂って困っていることはありませんか。
このような場合は、防草シートを敷いたうえで、自宅の瓦を砕いて瓦チップ化したものを砂利の代わりに撒くことで、雑草の発生を抑制することができます。
雑草対策以外でも、庭を整備したいとお考えの場合は、瓦チップがあると様々なアイデアが思い浮かぶと思います。

小屋やガレージの屋根材として使う

もしも、自宅の庭に小屋やガレージを作りたいとお考えの場合は、その屋根に瓦を利用することもできます。
小屋やガレージが母屋よりも広くなることはほとんどないと思いますので、撤去した瓦があれば十分足りるでしょう。
瓦は熱を通しにくいので、市販の小屋やガレージと比べても、快適な環境になります。
なお、瓦を葺く場合は、ある程度の勾配が必要になります。勾配の低い屋根に瓦を葺くと雨漏りしやすいので注意してください。

庭の外構として使う

庭の外構には、ブロックやレンガが使われることが多いですが、瓦で代用することも可能です。
例えば、土を盛って花壇を作りたい場合は、瓦を並べて囲うことで、土留めになるので、個性的な花壇を作ることができます。

瓦再利用のメリット

瓦を再利用する場合、どのようなメリットがあるのでしょうか。いくつかのメリットを紹介します。

古い瓦の処分費用を削減できる

古い瓦を産業廃棄物として処分する場合は、屋根工事とは別に処分費用が掛かってしまいます。現場でそのまま再利用できる場合は、古い瓦を処分する費用を削減できます。

瓦チップの場合、購入費用を抑えられる

瓦チップ化して庭で使う場合は、別途、砂利を購入する費用を削減できるというメリットがあります。
砂利は安いとお思いかもしれませんが、運搬費用なども考えると、意外にお金がかかるものです。
瓦チップ化して再利用すればその費用を抑えられることがあります。

独特の庭づくりができる

古い瓦をそのまま生かしたり、瓦チップ化して庭づくりに役立てる場合は、他の庭にはない、独特の庭づくりを行うことができます。
古い瓦には独特の風合いが出ているので、これを生かすと庭づくりが楽しくなるはずです。

瓦再利用のデメリット

瓦を再利用することは、いいことばかりではありません。瓦の利用方法によっては、産業廃棄物として処分するよりもコストがかかってしまうこともあります。

古い瓦の保管や運搬にコストがかかる

古い瓦を再利用する場合は、同時並行してエクステリア工事を行う場合は別として、屋根から下ろした瓦を一時的に保管しておく必要があります。
庭が広くない場合は、瓦を保管しておくスペースが足りず、別途、保管場所を確保しなければならず、そのための保管や運搬にコストがかかることがあります。
この場合、瓦を産業廃棄物として処分するよりも費用がかかってしまうこともあります。

瓦チップ化にコストがかかる

瓦チップ化をリサイクル業者に依頼する場合は、そのための費用が掛かります。
瓦チップ化の工程にかかる費用の他、運搬のコストもかかります。
その結果、瓦を産業廃棄物として処分するよりも費用が高くなることもあります。

使いきれず処分に困ることがある

古い瓦を何かに使おうと保管しておいたものの、大量にありすぎて、結局使い道がなくて、庭の片隅に積んだままになってしまうことがあります。
この場合、場所を取るだけですし、その後で処分しようにも、屋根工事の見積もりの時よりも費用がかさんでしまうこともあります。

瓦を再利用する際の手順

瓦屋根の葺き替え工事により発生した古い瓦を再利用したい場合、施主様としてはどのように対応したらよいのでしょうか。瓦を再利用する場合の手順を解説します。

☑屋根工事業者に相談する

まず、屋根工事を依頼する際、業者に、古い瓦を再利用したい旨を相談してください。
瓦をそのままの形で再利用したい場合は、屋根工事業者は瓦を一枚一枚、丁寧に剥がし、指定した場所においてくれます。
また、古い瓦を処分する費用がかからないため、その分、見積もりから差し引いたり、請求書の金額を下げるといった対応を取ります。
見積書や請求書を受け取ったら、古い瓦の処分費用が削減されているか確認しましょう。

☑瓦チップ化の場合はリサイクル業者に依頼する

瓦をチップ化する場合は、ただ、瓦を叩いて割ればよいというわけではありません。
瓦をハンマーで叩くだけでは、破片が飛び散って大変危険です。
少量ならば、破れにくい袋に瓦を入れて、その上から叩くことで瓦チップを作ることができます。
しかし、屋根の瓦すべてといった大量のチップ化を検討している場合は、専門の破砕機を有しているリサイクル業者に依頼するのが確実です。
施主様がリサイクル業者に直接依頼する他、屋根工事業者に紹介を頼むこともできます。

☑瓦や瓦チップの置き場所を確保する

古い瓦や瓦チップは、大量に出るため、どこかに保管しておかなければなりません。
そのための保管場所は、基本的に施主様が用意する必要があります。
広い庭がある場合は、庭に保管スペースを確保することも可能ですが、そうではない場合は、どこに置いておくのか検討しましょう。

☑瓦や瓦チップを再利用する

瓦や瓦チップを使って庭づくりを行います。DIYで行うことも可能ですが、瓦チップが大量にある場合、一般の方が自力で作業しようとすると、疲弊してしまうこともあります。
そのような場合は、瓦チップを敷く作業までは、専門のエクステリア業者に依頼することも検討してください。
また、小屋やガレージを建てる場合は、本格的な大工工事になるため、専門の大工さんに依頼することも検討しましょう。

まとめ

瓦の再利用方法とそのメリット、デメリットについて解説しました。
瓦を撤去する場合でも様々な方法で活用できることがあるので、ぜひ検討してみてください。
Re,ルーフは、京都市右京区を中心に活躍する屋根工事職人直営店です。京都市や亀岡市などを中心に京都府全域で屋根工事や雨漏り修理工事を承っています。
瓦屋根の修理を検討されている方は、お気軽にご相談ください。
もちろん、瓦を再利用したいお客様には、ご希望に合わせた工事方法や見積もりを提案いたします。