カバー工法ができない住宅とは?施工前に確認したいポイント

カバー工法ができない住宅とは?施工前に確認したいポイント

2026/07/23

屋根カバー工法なら、屋根工事の費用を抑えられるので魅力的に感じる方も多いと思います。
確かに、屋根カバー工法は様々なメリットがありますが、一方で、屋根カバー工法を採用すべきではない屋根もあります。
屋根カバー工法とはどのような工法なのかを解説したうえで、屋根カバー工法ができない住宅の例、屋根カバー工法を採用する際のチェックポイントを紹介します。

屋根修理の3つの方法とは?

 

屋根を全面的にリフォームする場合は、大きく次の3つの方法があります。

✅屋根の葺き直し工事
✅屋根の葺き替え工事
✅屋根カバー工法

屋根の葺き直し工事は、既存の屋根材をいったん剥がして、下地の工事を行い、剥がした屋根材を再利用する工法です。屋根材を再利用できる場合に検討されますが、実質的には瓦屋根のみ可能な工法です。

屋根の葺き替え工事は、既存の屋根材を撤去して、新しい屋根材で葺き替える工法です。古い屋根材の撤去費用が掛かりますが、屋根を下地も含めて全面的にリフォームできる工法です。

屋根カバー工法は、既存の屋根の上に新しい屋根材を被せる工法です。古い屋根材の撤去費用が掛からず、工期が短いのが特徴です。

屋根カバー工法のメリットとは?

京都市中京区にて屋根修理

 

屋根カバー工法は屋根をリフォームする際の人気の工法の一つですが、どのようなメリットがあるのでしょうか。

工事費用が安くなる

屋根工事で既存の屋根材を撤去しなければならない場合は、かなりの費用が掛かります。
とりわけ、既存の屋根材にアスベスト(石綿)が含まれている場合は、解体工事の際にアスベストの飛散を防ぐための特別な工法を用いなければなりません。
アスベストが含まれていない場合でも、撤去工事の他、処分・運搬の費用もかなり掛かります。

屋根カバー工法では、既存の屋根材の撤去が棟板金部分だけ等、最小限で済みます。
そのため、工事の手間が省けるばかりでなく、廃材の処分・運搬にかかる費用を抑えることができます。

工期が短くなる

屋根工事で既存の屋根材を撤去する場合は、その分、工期が長くなります。
特に、瓦屋根の葺き直し工事の場合は、剥がした瓦を再利用するため、割らないように丁寧に剥がす必要がありますし、保管場所の確保も必要です。
屋根材だけでなく、ルーフィング(防水シート)や野地板も交換しなければならない場合は、さらに工程が増えます。
その点、屋根カバー工法では、こうした工事が必要なくなるため、工期が短くなるのが特徴です。

住民の負担が少ない

屋根工事で既存の屋根材を撤去する工程が入る場合は、ルーフィング(防水シート)だけでなく、野地板も交換しなければならないことがあります。
特に築年数が長く、すでに雨漏りが生じている場合はなおさらです。
この場合、一時的に、建物の屋根がない状態になってしまうため、住んだまま工事するのは難しいこともあります。
工事の途中で雨が降ってしまうと、家じゅう水浸しになってしまうリスクもあります。
それに対して、屋根カバー工法では、既存の屋根材を剥がす必要がないので工事の途中で雨漏りする心配はありません。
もちろん、住んだまま工事することも可能なので、住民の負担が少ない工法ということができます。

屋根が二重になるので断熱性が高まる

屋根カバー工法は、既存の屋根材の上に新しい屋根を被せる形になるため、屋根が二重になります。
その分、屋根が厚くなり、断熱性が高まるというメリットがあります。

屋根カバー工法のデメリットとは?

屋根カバー工法にはデメリットもあります。主なデメリットは次のとおりです。

屋根が重くなる
古い部分が残ってしまう
将来のメンテナンス費用が高額になる

まず、屋根が二重になることから、新しい屋根の分、屋根が重くなってしまいます。屋根が重い場合は耐震面で不利になってしまいます。

次に、古い部分、つまり、既存の屋根が残ってしまうことも欠点です。
既存の屋根に既に傷みがある場合は、屋根に不安を抱えたまま蓋をしてしまう形になります。例えば、雨漏りにより下地が腐っている場合、腐食を放置してしまうことになるわけです。
また、アスベスト(石綿)が含まれている屋根材を残すことには不安を感じる方もいらっしゃるでしょう。

そして、次に屋根を解体する工事が必要になった場合は、二重の屋根を撤去しなければならないため、解体費用が上がります。とりわけ、アスベスト含有の屋根材を使っている場合は費用が今よりもさらに高額になることが予想されます。

屋根カバー工法を採用できない屋根とは?

屋根カバー工法は、どのような住宅でも採用できるわけではありません。今の屋根材の種類、屋根や住宅の状態によっては、屋根カバー工法で工事できないこともあります。
主なケースを紹介します。

瓦屋根の場合

今の屋根材が瓦屋根の場合は、この瓦屋根を屋根カバー工法で覆う工事はできません。
瓦は凹凸が激しい上、新しい屋根材を留めるためのビスを打ち込むことができないからです。
また、瓦は屋根材の中で最も重量がありますが、その上に新しい屋根材をカバーすると屋根が非常に重くなってしまいます。
瓦屋根をリフォームする場合は、屋根の葺き直し工事か屋根の葺き替え工事を選択するしかありません。

野地板が傷んでいる場合

屋根カバー工法は、新しい屋根材を既存の屋根の下地、つまり野地板までビスを通して施工する工法です。
野地板が傷んでいて、ビスを止める力が失われている場合は、屋根カバー工法で施工することはできません。
例えば、雨漏りが発生している場合は、野地板が既に腐食していることが多いです。このような状態だとビスを打ち込んでも空回りしたり簡単に抜けてしまいます。
また、雨漏りが発生していない場合でも、築年数が長いと野地板が経年劣化により強度が落ちていることもあります。

いずれにしても、野地板が傷んでいるなら、野地板の交換が必要なので、屋根の葺き替え工事を選択するしかありません。

強風被害を受けやすい地域の場合

屋根カバー工法は、既存の屋根の上に新しい屋根材を葺く工法で、野地板に直接施工するわけではありません。野地板に直接施工した場合と比較すると、屋根材を留めておく固持力が弱くなります。
耐風性能が劣るため、強風被害を受けやすい地域での施工には注意が必要です。
最悪の場合は、台風などの強風により、屋根カバー工法で設置した新しい屋根材が剥がれてしまうことがあります。

屋根カバー工法を選ぶ前にチェックすべきポイントとは?

屋根カバー工法を選択すべきかどうか迷った際にチェックすべき点を紹介します。

✅屋根材の種類

屋根カバー工法を採用できるのは、瓦屋根以外の屋根材です。
瓦屋根の場合は、選択することができないので注意してください。

✅屋根材の劣化状態

化粧スレート、金属屋根、アスファルトシングルといった屋根材であれば、屋根カバー工法を採用できます。
ただ、屋根材の劣化状態がひどく、内部で既に雨漏りが発生している可能性がある場合は、新しい屋根材を留めておく力が十分ではない可能性が高いので、屋根カバー工法を採用することはできません。
具体的には、
化粧スレートであればひび割れや欠けが広範囲に生じている。
金属屋根であれば錆が広がり、穴が空いている箇所がある。
谷板金に穴が空いたり、ズレが生じている。
このような状態だと、野地板も劣化していることが多いです。

✅野地板の劣化状態

野地板の劣化状態がひどい場合は、新しい屋根材を留めておく力が弱くなるため、屋根カバー工法を採用することはできません。
既に雨漏りが発生している場合は、屋根裏を確認すると、野地板が変色したり、腐食していることがあります。
また、雨漏りしていない場合でも、経年劣化や湿気などの影響によって、野地板の強度が落ちていることがあります。
こうした状態の場合は、下地として不安があるため、屋根カバー工法で施工すべきではありません。

✅室内で雨漏りが生じているかどうか

屋根カバー工法は、下地である野地板が十分な強度を維持できているかどうかがポイントです。
一般の方だと、野地板が十分であるかどうかは判断が難しいと思います。
ただ、次のような状態になっている場合は、野地板も劣化している可能性が高いと判断すべきです。

室内でも屋根からの雨漏り被害が生じている。
屋根裏を確認すると、結露やカビが発生している。

いずれも、野地板の強度が落ちたり、腐食している可能性がある症状です。
この場合は、屋根カバー工法の採用は断念すべきです。

強風を受けやすい場所か、どうか?

屋根カバー工法の場合、野地板に直接、屋根材を葺く場合と比較すると、耐風性能が低くなります。
高台の土地や、周辺に風を遮るものがない開けた場所など、強風を受けやすい場所では、屋根カバー工法の採用は、慎重に判断すべきです。

まとめ

屋根カバー工法とはどのような工法なのか、屋根カバー工法ができない住宅の例、屋根カバー工法を採用する際のチェックポイントを紹介しました。
自宅の屋根を屋根カバー工法で施工できるのか、判断に迷っている方は屋根工事専門業者にご相談ください。
Re,ルーフは、京都市右京区を中心に活躍する屋根工事職人直営店です。京都市や亀岡市などを中心に京都府全域で屋根工事や雨漏り修理工事を承っています。
屋根カバー工法による屋根のリフォームにも対応しておりますので、お気軽にご相談ください。

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