雨漏りが再発する理由とは?正しい根本修理の重要性

雨漏りが再発する理由とは?正しい根本修理の重要性

2025/12/12

雨漏り修理したのに、雨漏りが再発してしまうことがあります。この場合は、雨漏り原因箇所を間違えていた、他の場所からも雨漏りが生じている、建物全体が劣化しているといった原因が考えられます。
雨漏りが再発する場合の根本修理の方法についても解説します。

雨漏りが再発する理由

雨漏りが再発する理由は、大きく次の4つが挙げられます。

・雨漏り原因箇所を間違えていた
・他の場所からも雨漏りが生じている
・雨漏り修理した箇所が再び劣化した
・建物全体が劣化している

一つ一つ確認しましょう。

雨漏り原因箇所を間違えていた

雨漏り修理を依頼した際に、雨漏り修理業者が、雨漏り原因箇所を間違えていたというケースです。
雨漏り原因箇所を特定する調査は、非常に難しく、ベテランでも間違えてしまうことが少なくありません。
調査方法は、目視調査のほか、散水調査、紫外線投射発光調査、赤外線サーモグラフィー調査などの方法があります。
様々な調査方法を組み合わせることでより正確に調査を行うことができるので、前回の調査時に例えば、目視調査しかやっていない場合は、より正確な検査を依頼すべきです。

他の場所からも雨漏りが生じている

雨漏り原因箇所が複数あり、そのうちの数カ所は、雨漏り修理工事によって修理したけど、見落としていた箇所があったというケースです。
雨漏り原因箇所は、1か所とは限りません。
屋根や外壁が劣化している場合は、複数の場所から雨水が浸入している可能性が高いです。
そのため、雨漏り修理よりも、屋根の葺き替えや外壁の張り替え工事などを検討すべきこともあります。

雨漏り修理した箇所が再び劣化した

一旦、雨漏りを修理すれば、雨漏りの心配がなくなるわけではなく、修理した箇所が劣化して、再び雨漏りが生じることもあります。
このような場合は、再度修理工事を行うことで、雨漏りを止められることもあります。
しかし、再劣化しているケースでは、そもそも、屋根材や外壁材の寿命が来ていて、根本的な修理工事を検討すべきこともあります。

建物全体が劣化している

屋根や外壁の寿命が過ぎている場合は、雨漏り原因箇所がたくさんあり、雨漏り修理だけでは、完全に雨漏りを止めることが難しいこともあります。
このような場合は、屋根の葺き替えや外壁の張り替え工事といったリフォーム工事を検討すべきです。

雨漏りの再発を防ぐためには?

雨漏りの再発を防ぐためには、雨漏り修理を依頼した際に次の点に留意することが大切です。

・雨漏り原因を徹底的に調査する
・部分補修か全面補修か見極める

一つ一つ確認しましょう。

雨漏り原因を徹底的に調査する

雨漏り修理を行う前提として、雨漏り原因箇所を突き止めることが重要です。
雨漏り原因の調査方法としては、次のような方法があります。

目視調査
職人が屋根や外壁を直接確認して、ひび割れなどの雨漏りの原因になる箇所を見つける方法です。
雨漏り原因になる箇所は大抵決まっているので、ベテランの職人なら、目視だけでも雨水の浸入箇所を発見できます。
ただ、目視だけではどうしても見落とすことがあるため、他の調査方法も併用することが大切です。

散水調査
屋根や外壁に水をかけてみて、雨が降った状態を再現することで、雨漏り原因箇所を突き止める方法です。目視だけで確認できない微細なひび割れなどを発見できることがあります。

赤外線サーモグラフィー調査
散水調査により冷たい水をかけた後で、赤外線サーモグラフィーを使って水の浸入箇所を突き止める方法です。
赤外線サーモグラフィーを建物に当てると水が浸入した箇所は、周辺と温度が異なるため、特定しやすくなります。

雨漏り原因を突き止めるためには、一つの調査だけでなく、複数の調査を合わせて行うことがポイントです。

部分補修か全面補修かを検討する

雨漏り調査では、部分補修と全面補修のどちらを選択するのかの見極めも重要です。
部分補修と全面補修のどちらが適しているのかの判断基準を紹介します。

部分補修が適しているケース
雨漏り原因箇所が局所的である場合
雨漏り原因箇所をピンポイントで正確に特定できる場合
新築時から10年以内など、建物の劣化が進んでいない場合

このように建物の劣化がそれほど進んでおらず、雨漏り原因箇所を確実に特定できる場合は、部分補修が適していると言えます。
屋根の場合は、棟板金の修理や、瓦屋根の部分交換、漆喰の詰め直しなどです。
外壁の場合は、コーキングの打ち直しといった工事が想定されます。

全面補修が適しているケース
雨漏り原因箇所が複数ある場合
ひび割れが大きいなど、雨漏り原因箇所が広範囲である場合
新築時から20年以上など、建物の劣化が進んでいる場合

新築時や前回リフォーム時から20年以上経過している場合は、屋根や外壁の劣化が進んでいるはずです。
このような場合は、屋根や外壁の防水性が失われていて、局所的な雨漏り修理だけでは意味がないこともあります。

特に屋根については、新築時から20年以上経つと、屋根防水の最終ラインであるルーフィング(防水シート)が劣化して機能していない可能性があります。
ルーフィングの張替えのためには、一旦屋根材を剥がす必要があり、屋根の葺き替え工事などを検討すべきことになります。

雨漏りが再発した場合の対処方法

雨漏りが再発した場合は、雨漏り修理からどれくらい年月が経過しているのかにより対処方法が異なります。

雨漏り修理してすぐに雨漏りが再発した場合

雨漏り修理してもらったのに、すぐに雨漏りが再発してしまった場合です。
この場合は、雨漏り原因の調査が不十分だった可能性が高いため、雨漏り修理業者に工事のやり直しを求めるべきでしょう。
最初の業者が信用できない場合は、他の雨漏り修理業者に依頼することも検討してください。

雨漏り修理後、10年ほどして雨漏りが再発した場合

前回の雨漏り修理から時間が経っており、雨漏り修理した部分が劣化したことが原因である可能性が高いです。
この場合は、再度、その部分だけ雨漏りを修理することも可能です。
ただ、屋根や外壁の劣化が進んでいる場合は、部分補修だけでは意味がないので、全面補修を検討すべきです。

新築時から20年以上雨漏り修理以外の工事をしていない場合

新築時から20年以上になるものの雨漏り修理以外の工事をしていない状態で雨漏りが再発した場合は、新たに雨漏り箇所が生じた可能性があります。
この場合は、部分補修だけを行うよりも、全面補修を行うことも検討すべきです。

雨漏りの再発を完全に防ぐ全面補修とは?

雨漏りの再発を完全に防ぐには、屋根や外壁の全面補修を検討してください。具体的な工事方法は次のとおりです。

屋根の場合
・屋根カバー工法
・屋根の葺き替え工事
・屋根の葺き直し工事

外壁の場合
・外壁カバー工法
・外壁の張り替え工事

以下、屋根の全面補修方法について解説します。

屋根カバー工法

屋根カバー工法とは、現在の屋根の上に、新しい屋根材を被せる工法です。
現在の屋根が化粧スレートなどの軽い屋根材で、下地の状態が良好な場合にこの工事方法を採用することができます。
屋根の不具合が原因で雨漏りしていた場合も、新しい屋根を被せてしまえば、以後雨漏りすることはなくなります。
ただ、雨漏りが再発しているケースでは、下地の野地板などが傷んでいる可能性があるため、屋根カバー工法が適しているかどうかはよく検討する必要があります。

屋根の葺き替え工事

屋根の葺き替え工事とは、現在の屋根材を撤去して、新しい屋根材を葺く工事方法です。
屋根材だけでなく、ルーフィングや野地板の交換もできるため、屋根を全面的にリフォームすることができます。
屋根を新しくしてしまえば、屋根からの雨漏りの心配はなくなります。

屋根の葺き直し工事

瓦屋根の場合は、現在の瓦を一旦剥がして、ルーフィングや野地板の交換を行ったうえで、瓦を葺き直すという形で工事することができます。
瓦の葺き直し工事を行うことで、ルーフィングを新しくすることができるため、雨漏りを止めることができます。
下地の状態を見れば、屋根からの雨漏りの根本的な原因を突き止めやすく、葺き直しを行う際に、雨漏りを防ぐための対策を講じやすくなります。

まとめ

雨漏りが再発するのは、雨漏り原因箇所を間違えている場合や建物全体が劣化している場合などが考えられます。
建物が比較的新しい場合は雨漏りをピンポイントで修理できますが、劣化が著しい場合は、屋根の葺き替え工事などを検討する必要があります。
Re,ルーフは、京都市右京区を中心に活躍する屋根工事職人直営店です。京都市や亀岡市などを中心に京都府全域で屋根工事や雨漏り修理工事を承っています。職人直営店なので、本当に工事に必要な費用だけで屋根工事や雨漏り修理工事を行うことができます。
雨漏りが再発したなどのお悩み事を抱えている方はお気軽にご相談ください。ご相談いただければすぐに対応いたします。