「安すぎる屋根修理」が危険な理由・よくあるトラブル例
2025/12/10
建材が高騰していますが、屋根修理に使う建材も例外ではありません。
できる限り価格を抑えようと努力していますが、ほとんどの業者は屋根修理にかかる費用を値上げせざるを得ない状況です。
そんな中で、安すぎる屋根修理の料金を提示する業者は、悪徳業者である可能性があります。
「安すぎる屋根修理」が危険な理由とよくあるトラブル例を紹介します。
4種類の屋根修理工事

屋根修理の工事は主に次の4種類に分けられます。
・屋根の葺き替え
・雨漏り修理
・屋根の部分的な修理
・屋根の塗装工事
一つ一つ確認しましょう。
屋根の葺き替え
屋根の葺き替えでは、まず、既存の屋根材を撤去します。下地の状態が悪い場合は、野地板の交換も必要になりますし、屋根の骨組みの木材も劣化している場合は交換が必要になります。
屋根の骨組み、野地板の張替えを行ったうえで、新しいルーフィング(防水シート)、新しい屋根材を葺く工事を行うため、高額な修理料金がかかるのが一般的です。
雨漏り修理
雨漏り修理では、まず、雨漏りしている箇所を見つけなければなりません。
目視調査のほか、散水調査、赤外線カメラによる調査などもありますが、いずれもコストのかかる作業です。
雨漏り箇所を見つけたら修理を行いますが、単に穴やひび割れをシーリング(コーキング)で塞ぐだけで済む場合もありますが、原因箇所によっては、屋根の葺き替えが必要になることもあります。
屋根の部分的な修理
屋根の一部分に不具合があることがはっきりしているため、その部分のみ修理する場合です。
例えば、棟板金が剥がれそうになっている場合が典型例です。
ただ不具合の箇所によっては、屋根の葺き替え工事が必要になることもあります。
例えば、谷板金に穴が空いている場合です。谷板金は屋根材の下に施工されているので修理するためには屋根材を剥がさなければなりません。
瓦以外の屋根材の場合は、剥がした屋根材を再利用することが難しいことから、屋根の葺き替えが必要になります。
屋根の塗装工事
屋根の塗装工事だけで済む場合は、コストは低めです。
しかし、塗料の料金は特別安くなることはありませんし、必要な工程も決まっています。
工程を省略したり、塗料を薄めて誤魔化すなどの手抜きをしない限り、安くすることは難しいのが実情です。
屋根修理料金が安すぎる理由とは?

安い金額で屋根修理の見積もりを出す業者はどのようなからくりを使っているのかと疑問に思うかもしれません。
しかし、そのからくりは単純なものがほとんどです。
追加工事により最終的には高額な修理料金になる
屋根は念入りに点検しないと不具合を見落としがちです。例えば、屋根からの雨漏り原因を特定するにしても、雨漏り原因が一箇所だけとは限りません。
最初は安い見積もり額を出していても、追加の工事が必要になって、請求時には、見積もり時よりも金額が跳ね上がってしまうことがあります。
つまり、見積もり金額が安すぎる場合は、屋根の状態をしっかり把握できていない可能性があります。
悪徳な業者になると、追加工事が必要になることを見越して、最初は安い金額で見積もりを出して、契約を急がせ、工事してから高額な修理代金を要求するというケースもあるようです。
手抜き工事をしている
屋根修理工事には手順があります。
例えば、屋根の塗装工事にしても、単に塗装するだけでよいわけではなく、塗装前に高圧洗浄や下地の調整が必要です。
例えば、塗膜が剥がれかかっているのにその上から塗装してもすぐに剥がれてしまいます。そのため、古い塗膜を念入りに落とさなければなりません。
こうした必要な工程を省略すれば安く工事できるかもしれませんが、当然、長持ちせず、すぐに駄目になり、再度の工事が必要になります。
「安物買いの銭失い」という言葉があるとおり、安すぎる工事は無駄になってしまう可能性があります。
粗悪な建材を使っている可能性がある
屋根修理に使う建材のグレードを下げてコストを抑えているために安いという可能性もあります。
特に工事の後で、隠れてしまう箇所については、グレードの低いものを使っていてもバレないと考えて、安物を使っているというケースもあります。
例えば、野地板は構造用合板と呼ばれる頑丈な建材を使うのが通常ですが、これをコンパネや薄くて強度の低い板材で代用してコストを抑えていることもあります。
また、下地に敷くルーフィング(防水シート)は、屋根材と同程度の耐用年数が求められますが、10年程度の耐用年数しかない安物を使うこともあります。
こうした安物を使って屋根修理工事を行った場合は、屋根が長持ちしない可能性があります。
安すぎる屋根修理工事によるトラブルを避けるには?

「安すぎる屋根修理」によって、トラブルになることを避けるにはどうしたらよいのでしょうか。
屋根は時間をかけて点検してもらう
見積もり前に、屋根の状態が本当はどうなっているのかということを時間をかけて点検してもらいましょう。
屋根に上るだけでわからない場合は、屋根裏に上がって裏側から点検することも必要です。
時間をかけて点検してもらうことで、最初は安い見積もりだったのに工事が終わったら、高額な請求を受けてしまうという事態を防げます。
見積書をよく確認する
屋根修理業者から手渡された見積書をよく確認しましょう。
必要な工事の種類や工程、それぞれの工事で使用する材料が細かく計算されて記載されているか確認しましょう。
避けるべきなのは、「一式」とあるだけで、具体的な材料が明確に記載されていない見積書です。
一式記載の見積書は、粗悪な建材を使ったり、いい加減な工程でコストを抑えようとしている可能性があります。
現場に運び込まれた建材を確認する
現場に建材が運び込まれたら、見積書通りの建材であるか確認しましょう。
施主が建材に関心を持っていないと、悪徳業者の場合、「安い建材でいいや」と考えて誤魔化す可能性があります。
追加工事が必要なときはその都度見積もりをもらう
屋根の状態を念入りに点検して工事に入っても、追加工事が必要になってしまうこともあります。
そのような場合は、追加工事が必要になるごとに見積書を出してもらいましょう。
追加料金がどれくらい発生するのか把握していれば、請求時に思いがけず、高額な請求を受けてしまうという事態を防げます。
屋根修理業者を選ぶ際のポイント

安すぎる屋根修理によるトラブルを避けるためには、優良な屋根修理業者を選ぶことが大切です。
どのようにして、屋根修理業者を見分けたらよいのかを紹介します。
いきなり自宅を訪問する業者は避ける
自宅を訪問して屋根修理工事の勧誘を行っている屋根修理業者もいます。
しかし、よく知られているとおり、訪問営業の業者は、悪質な業者が多いので、話を聞かずに帰ってもらうのが無難です。
どうしても訪問販売の業者と契約する際は、どこの業者なのか、会社は存在しているのかよく調べるようにしましょう。
屋根の状態を念入りに点検してから見積もりを出す業者に依頼する
既に紹介したとおり、見積もりを出す前に屋根の状態を念入りに確認して置かなければ、適切な見積額を出すことはできません。
見積もりを依頼した際に、屋根をロクに見ないで、見積もりを出す業者は避けましょう。
また、見積書の内容が「一式」ばかりで具体性がない業者も避けるべきです。
職人直営の屋根修理業者に依頼する
屋根修理業者には、自分たちでは施工管理だけで実際の工事は下請けの業者に任せていることもあります。
一戸建てを新築する場合は、専門工事は専門的な技能を持つ下請け業者に依頼するのが常識となっていますが、屋根修理工事のように一部の工事であれば、その工事を専門的に手掛けている屋根修理業者に依頼した方が、中間マージンがかからず、コストを抑えられるのが一般的です。
地元の屋根修理業者に依頼する
遠方の屋根修理業者に依頼した場合は、出張のためのコストや時間がかかります。その分、費用が割高になってしまうのが一般的です。
地元の屋根修理業者に依頼すれば、コストを抑えられますし、地元で悪い評判が立つと、商売ができなくなるため、真面目に仕事をするものです。
まとめ
屋根修理には適正な価格があるため、安すぎる屋根修理は避けましょう。
見積もり金額が安すぎると思ったら、本当にその価格で工事できるのか、工事を依頼する前によく確認しましょう。
Re,ルーフは、京都市右京区を中心に活躍する屋根工事職人直営店です。京都市や亀岡市などを中心に京都府全域で屋根工事や雨漏り修理工事を承っています。職人直営店なので、本当に工事に必要な費用だけで屋根工事や雨漏り修理工事を行うことができます。
屋根修理でお困りのことがあるならお気軽にご相談ください。ご相談いただければすぐに対応いたします。








