屋根カバー工法で後悔しないために知っておくべきこと

屋根カバー工法で後悔しないために知っておくべきこと

2026/03/19

屋根カバー工法は、既存の屋根の上に新しい屋根を被せる工法です。既存の屋根を撤去する必要がないため、短期間で工事を終えられて、経済的にも負担が軽いのが特徴です。
ただ、屋根カバー工法は、屋根の重量が増えたり、強風に対しては弱い構造になるといったデメリットも知っておきましょう。
この記事では、屋根カバー工法の特徴、施工後に後悔しないために知っておくべきことをまとめました。

屋根カバー工法とは?

 

屋根カバー工法とは、既存の屋根の上に、防水シート(ルーフィング)を張り巡らして、その上に新しい屋根材を葺く工法です。
屋根を一新する場合は、古い屋根を剥がして、新しい屋根材で葺き直す「葺き替え」工事が一般的ですが、屋根カバー工法ならば古い屋根材の撤去が必要ない点が大きな特徴です。

屋根カバー工法の特徴

屋根カバー工法は、単に屋根の見た目を変えるだけの工事ではありません。

防水シート(ルーフィング)を張る

屋根は、屋根材だけで雨漏りを止めているわけではありません。
屋根材はどんな屋根材でも重ね合わせる形で葺いているため、どうしても隙間が生じます。
その隙間から雨水が染み込むこともありますが、同時に雨水を排水するためにわざと隙間を設けているという意味もあります。
隙間から雨水が浸入してしまうと、どちらにしても雨漏りしてしまうのではないかと思うでしょう。
それを防いでいるのが、防水シート(ルーフィング)です。
屋根材の下に、防水シートが張り巡らされているため、隙間から雨水が染み込んでも、それ以上浸透しないようになっています。

防水シートは、10年から20年程度もすると劣化して、交換が必要になります。
しかし、防水シートを交換するには、屋根材をすべて剥がしてから張り替える必要があります。

屋根カバー工法を採用した場合は、既存の屋根の上に防水シートを張り巡らすため、屋根材を剥がす手間がかからないという特徴があります。

新しい屋根材を葺く

屋根カバー工法では、古い屋根材の上に防水シート(ルーフィング)を張った後で、新しい屋根材を葺きます。
新しい屋根材は、一般的には金属屋根を用います。
金属屋根は、屋根材の中では最も防水性が高い屋根材です。
屋根カバー工法で屋根をリフォームすれば、工事の時から30年ほどは、雨漏りの心配がなくなります。

屋根カバー工法を採用できないケースとは?

屋根カバー工法は、現在の屋根の状態や、屋根材によっては採用できないことがあります。

✅瓦屋根

屋根カバー工法は、既存の屋根の上に新しい屋根を葺く工法なので、屋根が重くなってしまいます。
瓦屋根は屋根材の中では、最も重い屋根材です。この上に新しい屋根材を屋根カバー工法で葺いてしまうと、屋根が重くなりすぎるので、屋根カバー工法を採用することはできません。

また、屋根カバー工法では、既存の屋根面がフラットで、防水シート(ルーフィング)や新しい屋根をネジ等で止めなければならないわけですが、瓦にネジ等を打ち込む事はできません。

瓦屋根の場合は、古い瓦屋根を撤去する葺き替え工事が必要です。

✅著しく劣化している屋根

屋根カバー工法は、古くなった屋根をリフォームするための工法ですが、既存の屋根を下地とするため、既存の屋根の状態がある程度良好でなければなりません。
具体的には、既存の屋根の野地板(下地)が腐っていないことが前提になります。

現時点で、屋根からの雨漏りが生じている場合は、既存の屋根の野地板(下地)が雨漏りによりダメージを受けている可能性が高いです。
野地板(下地)が腐っている場合、その上にネジを打っても、そのネジが効きません。
新しい屋根を屋根に保持することができず、例えば台風の際に、屋根カバー工法で施工した屋根材が剥がれてしまう恐れがあります。

既存の屋根材が著しく劣化している場合は、古い屋根材を撤去し、更に、下地も張り替える必要があるため、葺き替え工事を選ぶしかありません。

屋根カバー工法のメリット

屋根カバー工法を採用することは、葺き替え工事と比べてどのようなメリットがあるのか解説します。

葺き替え工事よりも安い

屋根カバー工法は葺き替え工事よりも安くなることが多いです。
その理由は、次のような費用を抑えられるためです。

・既存の屋根材を撤去する工事費用
・廃材の処分費用

既存の屋根材を撤去するには職人が屋根に上がり、手作業で行う必要があります。
また解体した廃材を処分するためにも運搬費や処分費用がかかります。
屋根によっては、アスベストが使われている場合もあります。
アスベストが含まれる屋根材を解体するためには、特別な工事が必要になる上、処分費用も高額になります。

屋根カバー工法ならばこうした費用が必要ないので、葺き替え工事よりも安くなることが多いです。

葺き替え工事よりも工期が短い

葺き替え工事の場合は、まず、屋根を撤去する必要があります。
そのうえで、野地板が傷んでいる場合は、野地板も張り直す必要がありますし、骨組みにも異常があれば、大工工事も必要になります。
それに対して、屋根カバー工法ならば、既存の屋根を撤去する必要がないので、工期が短くなります。

工事中でもいつも通りに生活できる

葺き替え工事の場合は、まず、屋根を撤去するため、一時的に屋根がない状態になってしまいます。野地板も張り直す場合は、空が見えてしまう状態になります。
状況によっては埃を避けるために家具の移動などが必要になることもあります。
それに対して、屋根カバー工法ならば、室内への影響はなく、工事中でもいつも通りに生活することができます。

断熱性や遮音性が向上する

屋根カバー工法では、既存の屋根の上に、屋根が被される形になるため、屋根が二重になります。
屋根カバー工法で用いられることが多い金属屋根は、金属の裏側に断熱材が貼られているため、それを単体で利用しても十分な断熱性や遮音性があります。
そのため、屋根カバー工法の後は、断熱性や遮音性が格段に向上します。

屋根カバー工法のデメリット

屋根カバー工法は葺き替え工事と比べて利点が多いように感じるかもしれませんが、デメリットもあります。

屋根の重量が増える

屋根カバー工法では、既存の屋根がある状態で、その上に、新しい屋根を張ります。
屋根が二重になる分、屋根の重量が増えてしまうことがデメリットです。
屋根の重量が増えてしまうと、耐震性の面では不利になります。
特に築年数が長い建物の場合は、耐震性も弱まっていることがあるため、屋根をできるだけ軽くすることが重要ですし、建物を長持ちさせるためにも有効です。

次の解体の際にコストがかかる

屋根カバー工法では、既存の屋根を撤去しません。そのため、次の解体では、二重になっている屋根を撤去しなければならず、解体コストが嵩む可能性がある点がデメリットです。
また、既存の屋根材にアスベストを利用している場合は、今、葺き替え工事を行うにしてもコストが掛かりますが、先送りした場合は、今以上に解体コストが嵩む可能性があります。

強風に対して弱い構造になる

屋根カバー工法では、金属屋根などを既存の屋根の上に被せる形になります。もちろん、強風などで剥がされないように、ネジ等で頑丈に留めますので、台風などの直撃を受けてもそう簡単には剥がれません。

しかし、葺き替え工事によって下地材から新調して屋根を作る場合と比較すると、耐風性能が劣ることは否めません。
台風が直撃することが多い地域では、屋根カバー工法ではなく、葺き替え工事を行った方が安心です。

屋根カバー工法の工事の流れ

屋根カバー工法では、どのような手順で工事を進めるのか、大まかに紹介します。

・板金の撤去

屋根カバー工法では、既存の屋根は基本的に解体しませんが、防水シート(ルーフィング)を敷くのに邪魔になる部位は撤去します。
撤去するのは次のような部位です。

・棟板金と貫板
・雪止め

これらを撤去して、既存の屋根をフラットな状態にするわけです。

・ルーフィング工事

既存の屋根がフラットな状態になったら、その上に直接、防水シート(ルーフィング)を張ります。

・新しい屋根材を葺く

防水シート(ルーフィング)の上に、新しい屋根材を葺くための下地を取り付けて、新しい屋根材を葺いていきます。

・棟板金と貫板の設置

最後に、屋根の棟の部分に棟板金を取り付けます。下地として、貫板を打ち、その上に、棟板金を被せるようにして取り付けます。最後に板金の境目にコーキングを打ち、雨水が浸入しないようにします。

まとめ

屋根カバー工法の特徴と施工後に後悔しないために知っておくべきことを紹介しました。
Re,ルーフは、京都市右京区を中心に活躍する屋根工事職人直営店です。京都市や亀岡市などを中心に京都府全域で屋根工事や雨漏り修理工事を承っています。職人直営店なので、本当に工事に必要な費用だけで屋根工事や雨漏り修理工事を行うことができます。
屋根カバー工法にも対応しておりますので、屋根のリフォームを検討されている方はお気軽にご相談ください。ご相談いただければすぐに対応いたします。