瓦が割れていなくても要注意?雨漏りにつながる瓦屋根の盲点
2026/02/13
瓦屋根からの雨漏りの原因は、瓦が割れることだけではありません。瓦は、水分を通さないため、塗装する必要もなく、耐用年数も50年近くあり、雨漏りに強い屋根材と言えますが、様々な要因により、雨漏りが発生してしまうことがあります。
瓦屋根の雨漏りの原因やその対処方法について解説します。
瓦は防水性の高い屋根材

瓦は焼き物なので水を通しません。また、劣化もしにくく、耐用年数が50年以上と長いのが特徴です。
そのため、瓦を選べば、メンテナンスフリーと考えている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、瓦屋根でも、不具合が生じると雨漏りしてしまうので注意が必要です。
瓦の雨漏りは瓦が割れることが原因?
瓦の雨漏りは、瓦が割れることで生じると考えている方もいらっしゃるかもしれません。
結論から言うと、瓦は割れることがありますし、割れてしまった場合は、その隙間から雨水が浸入して雨漏りにつながってしまうことがあります。
しかし、瓦屋根の雨漏りは瓦が割れたことだけが原因ではありません。
瓦が割れたこと以外の原因を見ていきましょう。
✔瓦がずれる
瓦は、小さな瓦が相互に重ねられる形で葺かれています。
現在では、ガイドライン工法といい、すべての瓦を緊結することが求められていますが、昔の葺き方の場合、軒やけらばと呼ばれる隅の瓦以外の瓦は、屋根に置かれているだけの状態になっていることがあります。
そのため、時間が立つと、強風や地震の影響でズレてしまうことがあります。
瓦がズレて、隙間がむき出しになっていると、そこから雨漏りしてしまうことがあります。
✔瓦の浮きや歪みが生じる
瓦屋根に浮きや歪みがあり、隙間が生じた結果、そこから雨水が浸入し雨漏りになることがあります。
瓦自体は、頑丈な屋根材なので、太陽の熱や温度によって歪むことは殆どありません。
瓦屋根に浮きや歪みが生じるのは下地に問題が生じている可能性があります。
✔漆喰が剥がれている
瓦屋根のうち、棟の部分には、棟瓦が積まれて大きく盛り上がっています。
その土台部分には、白いコンクリートのようなものが埋められています。
これは、漆喰といい、棟瓦の隙間から雨水が浸入することを防ぐ役割を担っています。
漆喰は、寿命が15年から20年程度とされており、瓦に比べて短くなっています。
そのため、瓦自体は交換しなくても、漆喰が剥がれたら、漆喰の詰め直しの工事が必要になります。
また、漆喰が剥がれると、棟瓦の土台が崩れたのと同じになるので、棟瓦が歪み、更に隙間が生じて雨漏りしやすくなります。
✔板金の劣化
瓦屋根でも板金が使われている部分があります。
代表的なのは、谷板金と水切り板金です。
谷板金は、屋根と屋根がぶつかり合い、谷が形成される部分に設置されています。
水切り板金は外壁と屋根がぶつかり合う部分に設置されています。
こうした板金には、ガルバリウム鋼板のような錆に強い金属が使われていることが多いですが、全く錆ないわけではありません。
板金が錆びてしまうと穴があいて、その隙間から雨水が浸入するようになり、雨漏りの原因になってしまいます。
特に、谷板金は真っ先に雨漏り原因として疑われやすい箇所です。
✔防水紙(ルーフィング)の劣化
瓦屋根から雨漏りする根本的な原因として、防水紙(ルーフィング)の劣化が挙げられます。
防水紙(ルーフィング)は、瓦の下地である野地板の上に敷かれていて、防水シートの役割を果たしている部材です。
そもそも、防水紙(ルーフィング)なんて必要なのかと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、瓦屋根の場合、瓦だけでは、完全に雨水の浸入を防ぐことはできません。
瓦屋根は、小さな瓦を一枚一枚重ねるので、どうしても隙間が生じてしまう構造になっています。
その隙間からは、ある程度の雨水が浸入してしまうことは想定されています。
そこで、防水紙(ルーフィング)を敷くことによって、野地板に雨水が浸透せず、雨漏りに繋がらないようにしているわけです。
つまり、瓦屋根から雨漏りするということは、防水紙(ルーフィング)が劣化して機能していないことを意味するので、根本的に雨漏りを直すには、防水紙(ルーフィング)の張替えが必要です。
防水紙(ルーフィング)の耐用年数も瓦本体と比べると短く、15年から20年程度のものが多いです。
瓦屋根に異常がある場合の修理方法

瓦屋根が割れているなどの不具合が確認された場合はどのように工事すればよいのか紹介します。
瓦屋根が割れている場合
瓦屋根は様々な要因により割れることがあります。
台風や強風で屋根に物が落ちて割れることもありますが、意外に多いのが経年劣化や寒割れです。
まず、瓦は、耐用年数が50年以上と長いですが、条件によっては、50年経たずに劣化して割れてしまうこともあります。
また、寒割れという現象もあります。これは、冬場に瓦の内部に浸入した水分が氷点下の条件にさらされると、氷となって体積が増えてしまうことから、内部から膨張するようにして割れてしまうという現象です。
このようにして、瓦が割れてしまった場合は、割れた瓦を交換します。
寒割れが発生しやすい場合は、三州瓦のように耐寒性が高い瓦を採用するとよいでしょう。
瓦屋根がずれている場合
瓦屋根がずれている場合は、瓦の葺き直し工事により、もう一度丁寧に瓦を葺いていきます。
瓦屋根がずれると同時に雨漏りも生じている場合は、防水紙(ルーフィング)の寿命が来ている可能性が高いため、瓦の葺き直し工事を行う前に、防水紙(ルーフィング)の交換工事も行うべきです。
瓦屋根に浮きや歪みが生じている場合
瓦屋根に浮きや歪みが生じている場合は、下地に不具合が生じている可能性があります。
そのため、瓦をすべて撤去して、下地の交換工事を行うことも検討します。
瓦屋根の下地は、現在では構造用合板を用いることが多いですが、少し前の住宅の場合はバラ板と呼ばれる細長い板材が使われていることがあります。
バラ板は通気性がよい点が特長ですが、瓦のように重量のある屋根材を使うなら、構造用合板の方が強度の面からも安心です。
漆喰が剥がれている場合
漆喰が剥がれている場合は、漆喰の詰め直し工事が必要になります。
漆喰は15年から20年もすると、剥がれてきます。
地上にセメントの欠片のようなものが目立つようになったら、剥がれた漆喰が落ちてきた可能性もあるので点検してもらうべきでしょう。
また、漆喰の寿命が来ている頃には、防水紙(ルーフィング)も寿命になっている可能性があります。
この場合、漆喰の修理だけでは、雨漏りの根本的な解決にならない可能性があります。
瓦を葺き直して、防水紙(ルーフィング)を交換することも検討しましょう。
板金の劣化の場合
板金が劣化している場合は、板金工事が必要です。
特に、谷板金が劣化している場合は、その周辺の瓦を撤去してから工事する必要があります。
その際は、下地の工事が必要になることもありますし、防水紙(ルーフィング)の交換も必要です。
そのため、谷板金の修理だけでなく、瓦屋根の全面的な補修工事を検討するとコストパフォーマンスの面で有利になります。
防水紙(ルーフィング)の劣化の場合
瓦には一見すると異常がないのに雨漏りしている場合は、防水紙(ルーフィング)の寿命が来ていることが雨漏りの原因である可能性があります。
この場合は、瓦を一旦、全て剥がしたうえで、新しい防水紙(ルーフィング)に交換する必要があります。
他の屋根材の場合、屋根材を剥がすと再利用することができず、「屋根の葺き替え工事」になりますが、瓦屋根の場合は、既存の瓦を再利用する形で、「屋根の葺き直し工事」を行うことも可能です。
瓦屋根から雨漏りしているならまず点検してもらおう
瓦屋根から雨漏りする原因は、様々です。
雨漏り箇所の真上の瓦に不具合があって雨漏りしているので、その部分だけ対処すれば、雨漏りが止まるという単純なものではないことも多いものです。
雨漏りが生じてしまっている場合や屋根に異常がある場合は、早めに屋根工事業者に相談してください。
まとめ
瓦屋根が割れているといった異常がある場合は放置すると雨漏りにつながってしまうので、早めに屋根工事会社に修理を依頼してください。
Re,ルーフは、京都市右京区を中心に活躍する屋根工事職人直営店です。京都市や亀岡市などを中心に京都府全域で屋根工事や雨漏り修理工事を承っています。職人直営店なので、本当に工事に必要な費用だけで屋根工事や雨漏り修理工事を行うことができます。
瓦屋根のことでお困りのことがあるならお気軽にご相談ください。ご相談いただければすぐに対応いたします。


