災害後の応急処置で注意すべきこと!正しい屋根修理の流れを解説

災害後の応急処置で注意すべきこと!正しい屋根修理の流れを解説

2025/09/17

突風、台風、竜巻といった風災や地震により屋根が損害を受けてしまうと、雨漏りが発生してしまいます。建物の雨漏り被害を防ぐためには、速やかに応急処置を行う必要があります。
災害後の応急処置としてどのようなことを行えばいいのか。また、本格的な屋根修理を行うまでの流れを解説します。

屋根が災害で被害を受けた後の応急処置とは?

近年では、激甚災害が頻発していて、住宅が被害を受けてしまうケースが増えています。
屋根も被害を受けることがあります。
例えば、突風、台風、竜巻といった風災の後は、屋根が剥がされてしまったり、よそから物が飛来して屋根が破壊されてしまうことがあります。
また、大地震が発生した後に、瓦屋根がずれたり、崩れることはよくあることです。
このような場合は、応急処置が必要です。

屋根が災害で被害を受けた際に行う応急措置の代表例は、「雨養生」と呼ばれるものです。
災害によって屋根がダメージを受けたままで、その後、雨が降ってしまうと雨漏りによって、建物全体が被害を受けてしまいます。
そこで、雨が建物に浸透することを防ぐための応急処置として、雨養生が行われます。

雨養生の具体的な方法とは?

雨養生は、屋根が壊れてもすぐに修理できない場合に応急処置として、ブルーシートなどを被せることです。
ブルーシートを被せるだけなら簡単なことと思われがちですが、実際はそう簡単ではありません。
屋根は建物の中で最も風当たりの強い場所なので、何も考えずにブルーシートで被うだけでは、風によって剥がされてしまいます。
そのため、ブルーシートが飛んで行かないように押さえが必要ですし、どのような形で敷くのが有効かをよく考えなければなりません。
また、養生テープを使うこともあります。屋外で使えるもので、水に強いテープが必要です。
壊れた部分に養生テープを貼るだけでは雨漏りを防ぐことは難しいため、どのような形で貼るのが有効かよく考えなければなりません。

雨養生と同時に行うべきことは?

一戸建てを所有している多くの方は、火災保険に加入していると思います。
突風、台風、竜巻といった風災によって、屋根が壊れた場合は、火災保険で修理できる可能性があります。
具体的には、保険会社に風災で屋根が壊れた旨を連絡して保険金を支払ってもらい、その保険金で修理工事を行います。
その際に重要なのが、屋根が壊れたことの証拠写真です。
雨養生した後では、壊れた部位が見えなくなるので、雨養生の前に撮影しておくのが望ましいです。

雨養生やその他の応急処置を行う際の注意点

雨養生やその他の応急処置を行う際は、いくつかの注意点があります。

無理して高所作業を行わない

屋根や外壁などの建物の外側の雨養生やその他の応急処置は、高所での作業になることがほとんどです。
そのため、慣れていない一般の方が、自分で屋根に上がったり、脚立を使って作業することは大変危険です。
高所作業が難しい場合は、無理せずに屋根修理業者に連絡しましょう。
雨養生だけであれば、すぐに対応できることがほとんどです。

DIYで直そうとしない

日曜大工やDIYができる方だと、応急処置ではなくて、自分で本格的な修理を行ってしまおうと考える方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、屋根は、瓦やスレート、金属などを被せればよいという単純なものではなく、勾配や雨水の逃げ道なども計算しながら作られています。
見よう見まねで直したり、穴を塞げばよいという発想では、却って雨漏りを誘発してしまう恐れがあります。

特に注意したい点は次のとおりです。
防水紙は、部分的に貼っても意味がない。
屋根には雨水の逃げ道のための隙間が必要。
屋根の勾配に合わせた屋根材を使う。

例えば、屋根材が剥がれただけでなく、防水紙も劣化している場合は、防水紙の交換が必要です。
しかし、剥がれた個所だけ防水紙を貼っても、上から流れ込む雨水に対しては意味がありません。
防水紙が破れている場合はある程度広い範囲の防水紙を貼りなおす必要があります。
また、屋根材は隙間なく設置するものではなく、屋根材の下側に隙間を設けて、内部の雨水を逃がせるようにしています。
屋根修理の際に、雨水の逃げ道を塞いでしまうと、雨水を屋根材の外に逃がすことができず、室内で雨漏りしてしまいます。
そして、屋根材は、勾配に合わせて屋根の専門家が選択しています。
特に勾配が緩い場合には、使えない屋根材もあります。こうした知識なしで、ホームセンターで安い屋根材を選んでしまうと、雨漏りの原因になってしまうこともあります。

災害後の屋根修理の流れ

屋根が災害で被害を受けた後、本格的な修理を行うまでの流れを確認しましょう。

雨漏り対策をする

屋根が災害で被害を受けた場合、高い確率で雨漏りが発生してしまいます。台風の場合は、猛烈な雨が降るので大変な雨漏り被害が生じてしまいます。
まずは、雨漏り被害が広範囲に広がらないように対策する必要があります。
雨漏りが発生している箇所にバケツを置いて、床が濡れないようにしたり、雑巾で垂れてきた雨水をふき取るといった臨時の対応を取ります。
屋根裏に上がれる場合は、できる限り屋根裏にバケツや吸水パッドなどを置いて、下の階に雨水が浸透しないようにしましょう。
家具や家電の上から雨漏りが生じている場合は、他の場所に移動する必要があります。
クローゼットや押し入れの内部で雨漏りが生じている場合は、収納しているものをいったん取り出す必要があります。

屋根修理業者、雨漏り修理業者への連絡

災害後に屋根が破損しているのを見つけたら、すぐに屋根修理業者、雨漏り修理業者に連絡しましょう。
屋根のどの部分が破損しているのか分からない場合は、ひとまず、業者に来てもらい点検してもらいましょう。

火災保険会社への連絡

屋根の破損が風災によるものであれば、火災保険会社に保険金を請求できる可能性があります。
保険会社に連絡して必要書類を取り寄せましょう。
なお、屋根の破損が地震によるものである場合は、火災保険とは別に地震保険に加入していないと、保険金を受け取れないのが一般的です。
ご自身が加入している保険がどのようなものであるかよく確認して保険金請求の手続きを行うようにしてください。

屋根の損害部分の確認と撮影

火災保険を請求できる場合は、風災などによって損害を受けた部分の写真撮影が必要になります。
屋根修理業者、雨漏り修理業者に依頼して、必要な写真を撮影してもらいましょう。写真撮影のためには屋根に上がる必要があるので、慣れていない方は無理せず、業者に依頼してください。

応急処置、雨養生を行う

雨が降っているときは、勾配のある屋根は大変滑りやすくなっています。
そのため、応急処置や雨養生は雨が止んでから行いましょう。
応急処置や雨養生では屋根に上がる必要があるので、慣れていない方は自分で上がるのは絶対に避けましょう。

火災保険金の請求

保険会社から送られてきた保険金請求書などの必要箇所に記入して保険会社に返送します。
その際は、
✅損害箇所の写真
✅屋根修理業者、雨漏り修理業者が作成した修理の見積書
なども一緒に送るのが一般的です。

火災保険金を受け取る

火災保険金は、振込先などに指定した金融機関の口座に入金されます。また、保険金の支払明細書なども保険会社から送られてくるので、不明点や誤りなどがないか確認しましょう。

屋根修理、雨漏り修理を行う

屋根修理業者、雨漏り修理業者に依頼して、本格的な修理工事を行ってもらいましょう。
災害の後は、屋根修理業者、雨漏り修理業者には、修理の依頼が殺到するため、対応が遅くなってしまうこともあります。
応急処置や雨養生はすぐに行うことができても、修理工事の着手は、1〜2か月後ということも珍しくありません。
そのため、災害で被害を受けたら、できるだけ早く、修理業者に連絡することが重要です。

災害直後に注意したい詐欺や高額請求

災害直後は、被災地を標的に、詐欺師や高額請求業者が暗躍することがあります。
特に、いきなり訪問してくる訪問販売業者に、「屋根が壊れている」とか、「このままでは雨漏りがひどくなる」、「屋根が落ちて隣近所にも迷惑が掛かる」と言われて、本当は必要ないのに高額な屋根修理の契約を結ばされてしまうというケースが多発します。
また、雨養生を行うだけで、何十万円といった代金を請求してくる高額請求業者もいるようです。
こうした詐欺や高額請求を避けるためには、地元で密着して仕事をしている身元の確かな業者に依頼することが大切です。

まとめ

災害後に屋根が損害を受けて雨漏りが発生するようになったら、できるだけ早く修理を依頼してください。
すぐに修理できない場合でも応急処置や雨養生により、雨漏り被害の拡大を防ぐことが大切です。
Re,ルーフは、京都市右京区を中心に活躍する屋根工事職人直営店です。京都市や亀岡市などを中心に京都府全域で屋根工事や雨漏り修理工事を承っています。職人直営店なので、本当に工事に必要な費用だけで屋根工事や雨漏り修理工事を行うことができます。
災害後に雨漏りが発生して困っているなら、すぐにご連絡ください。